第166回芥川賞の候補作に選ばれた乗代雄介さんの「皆のあらばしり」。作品に登場する舞台は、栃木県栃木市の皆川地区です。小説を読み、実際に訪れたく思い皆川城址へ訪問してきました。
歴史ロマンを感じる物語の世界観を体験できるとともに、想像以上に立派な城跡と素晴らしい景色に感動！！
「皆のあらばしり」を読んでいなくても、おすすめのスポットです！(もちろん、読んでから訪れるとより楽しめます)
この記事は2022年1月に実際に訪問したときの情報をもとに執筆しています。
【皆川城址】立派な山城で景色も絶景！「皆のあらばしり」聖地巡礼
第166回芥川賞の候補作に選ばれた乗代雄介さんの「皆のあらばしり」。歴史研究部員の男子高校生と謎の中年の男の会話のやり取りが小気味良い作品です。作品の舞台となっているのが、栃木市にある皆川地区。
▽栃木市の皆川地区あたり（下記の地図の範囲は、皆川城内町）
小説の舞台のメインは皆川城跡。少年と謎の中年の男が出会う場所であり、待ち合わせや会話のやりとりなど、物語の大半で登場する場所です。小説を読了し、実際に訪れてきました。
▽栃木駅から皆川城址までは、車で15分ほど
車で皆川城址に近づくと、小高い丘の上に展望台のような物が見えてきました。まさか、あれが城跡！！
そう、皆川城跡です。思ったより立派な山城で驚きました！！（つまり、あそこまで登るのか…）
車は、登り口にある皆川公民館に停めることができます。
公民館では皆川城址の資料の配布していますが、訪れた日曜日は休館日。トイレや自動販売機もありました。この先にはトイレや自販機はないので注意してくださいね！
小説を片手にいざ攻城！（ちょっとした山登り）
登り口のところには説明の案内板がいくつかあります。
皆川城とは？標高147mの山城。その山の形から「ほらがい城」 とも呼ばれています。
栃木の基を築いた皆川氏の居城で皆川氏の栄華が残っています。
皆川城は、室町時代の応永元年（1394年）皆川秀光の手により築城。皆川広照が徳川家康の怒りをかい、改易になる慶長14年（1609年）まで、最大で7万石を領有した皆川氏の居城でした。
たしかに、ほら貝のような形に見えますね。近づいてみてよくわかりましたが、敷地もとても広く、遺構も多く残っている城跡です。
入り口のポストに、パンフレットとアンケートが設置されていました。
いざ、出発！
目の前に見える大きなくぼみは、土塁のあとでしょうか？とても立派です。それにしても、山頂までそれなりに登りますね…。（山頂あたりに見える展望台が遠い！）
▽ひたすら階段を登ります
訪れたのは、1月下旬でしたが、蝋梅の花がところどころに咲いていました。
蝋梅の花をこんなにじっくりと鑑賞したのは初めてかも！
ロウ細工のような花は、かれんでかわいいですね！
蝋梅の花に癒やされながら、階段を進みます。途中道が分岐しており、段差がないスロープの道もありましたよ。
ぜいぜいと息を切らしながら、山頂に到着！展望台があります。
展望台からの景色は、予想以上に素晴らしくて気持ちが良かったです。
▽皆川城址の裏側にあるゴルフ場のコースもよく見えました。
山間の人々の暮らしが見渡せるような景色。
「皆のあらばしり」の読後感にひたりつつ、歴史ロマンを感じることができるような皆川城址。素晴らしい景色にも出会え、訪れてよかったです。
「皆川城跡」へのアクセスなどの基本情報
「皆川城跡」のアクセスなどの基本情報は以下のとおりです。
- 住所：〒328-0067 栃木県栃木市皆川城内町
- 駐車場：あり（無料・栃木市 皆川公民館を利用可能）
- アクセス：東北自動車道 栃木I.Cから車で約10分
- その他：トイレ・自動販売機は皆川公民館前にあり
▽MAP
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