栃木県宇都宮市の郊外にある大谷地区。今回紹介するのは、大谷石を巡る日帰りの旅の途中で立ち寄った大谷寺の大谷観音。
日本最古の石仏で、奈良時代初期に掘られたもの。日本のシルクロードと呼ばれる観音様は見ごたえがあり、まるで芸術作品のような美しさも。感動しました。
Contents
大谷寺とは?日本最古の石仏、大谷観音
紹介する大谷寺は、栃木県宇都宮市の郊外にある大谷地区にあります。大谷(おおや)は昔から採石が行われ、むき出しの岩肌や独特の景色が広がっている場所。
巨大な地下空間が広がる地下大谷石採取場跡(大谷資料館)は観光スポットとしても人気の場所です。
大谷石を巡る観光のときにぜひ一緒に訪れたい場所ですよ。
大谷寺には、自然の岩壁に掘られた高さ27メートルの観音様や、日本最古の石仏とも言われる大谷観音があり、どちらも見応えがあります。
さらに、大谷寺の周辺には、天狗の投石や親子カエルと呼ばれる岩、おしゃれなレストランに、おみやげショップ、体験ができるスポットも点在。見どころがたくさんあるスポットです。
大谷寺とその周辺エリアを散策!平和観音に大谷観音、親子がえるも!
大谷寺と周辺を散策してきたので紹介します。
大谷寺・平和観音への駐車場は市営大谷駐車場が便利!
まずは、車を市営大谷駐車場に停めて。
大谷寺とその周辺エリアを散策するには、市営大谷駐車場が便利です。駐車料金は無料。
▼市営大谷駐車場のMAP
▼大谷地区の案内図
大谷資料館に大谷景観公園。大谷地区の観光スポットがすぐ近くにあるので、ぜひ一緒に訪れたいですね。
市営駐車場前には綺麗なトイレもあります。トイレですが、石づくりの建物は雰囲気があります。
「天狗の投石」とは?崖の上に落ちてきそうなバランスの岩
駐車場から大谷寺方面に歩くと、すぐに「天狗の投石」という岩が見えてきました。
崖の上に今にも落ちてきそうな岩は、天狗が投げたという伝説が残っていることから「天狗の投石」と呼ばれています。地震が起きても落ちないように補強してありますよ。
ベーカリーレストランやおみやげショップ、ものづくり体験も
大谷寺に続く道は、お洒落なレストランやおみやげショップが並んでいます。散策にぴったりですね。
こちらは、ベーカリーレストラン「THE STANDARD BAKERS (ザ スタンダード ベイカーズ)」。
もともと、ドライブインとしておみやげショップだった建物をリノベーションしたそう。おしゃれですよね。
店内は、ランチやカフェが楽しめるレストランとパン屋さんが入っています。
美味しそうなパンたち!
ベーカリーレストランの隣には、体験もできるおみやげショップが並んでいますよ。
大谷石にカラフルなろうを溶かして固める体験アート、きれいで楽しそう!
すごい!大谷石でできた家に、大谷石のテーブルや椅子が並んでいるスペースも。
大谷石の雰囲気をたっぷりと味わって、続いては平和観音です。
平和観音 高さは27メートル、自然の岩壁に掘られた観音さま
とっても大きな観音さまが見えてきました。平和観音です。
自然の岩壁に掘られたもので、戦没者の慰霊と世界平和を祈念して作られました。全て手彫りで、製作期間は6年ほど。
高いですね。自然の岩壁に掘られたというから驚きです。
展望台がついています。登ると平和観音が間近に見られ、大谷の町も一望できます。
採石の跡が残る大谷石の壁の道。迫力があります。
言い伝えが残る「親子がえる」お土産にも人気!
こちらは、親子かえるの岩。
たしかに、親カエルと子ガエルが並んでいるように見えます。大谷石のお土産にかえるがずらりと並んでいるのは、この親子かえるのことだったんですね。
▲おみやげショップで販売されている大谷石のかえる
昔、蜂の大群がこの村にせめてきたときに「親子がえる」が現れ、村を守ったといういわれています。今も地守神様として言い伝えられているそうですよ。
大谷石の壁を抜けたところにも、おみやげショップがありました。
「大谷石体験館」というお店で地サイダーを飲んで休憩。
大谷寺の前にある「大谷石体験館」でも、大谷石を用いた絵付けなどの体験がワンコインからできます。
大谷寺を参拝 大谷観音が素晴らしい!
平和観音から大谷石の壁の間を抜けたところにあるのが、大谷寺。
拝観料が必要です。
- 大谷寺の拝観料:大人400円、中学生200円、子ども100円
大谷寺は810年に弘法大師による開基といわています。
自然の岩に侵食されている本堂。
由来などの説明を受けてからいざ本堂へ入ります。
本堂内は写真撮影は禁止でした。
本堂には、大谷寺本尊の「大谷観音(千手観音立像)」があります。
大谷観音は自然の壁に掘られたもの。平安時代初期に掘られ、日本最古の石仏とも言われています。
最新の研究では、バ―ミヤン石仏との共通点があり、アフガニスタンの僧侶が彫刻した、日本のシルクロ―ドとも考えられています。とてもありがたく、見ごたえがある観音さま。
奥にも壁に掘られた石仏が並んでいました。東の磨崖仏ともいわれる石仏、美しさを感じました。
御止山(おとめやま)への登山道入り口もありました。
大谷寺の御朱印
御朱印帳を持参していたので、参拝の記念に御朱印もいただきました。
御朱印は大谷寺に入ってすぐのところで頂くことができます。
大谷寺のアクセス・拝観料などの詳細情報
大谷寺のアクセス・拝観料などの詳細情報です。
大谷寺のアクセス・拝観料などの詳細情報
- 住所:〒321-0345 栃木県宇都宮市大谷町1198
- 夏季の拝観時間:4月~9月/8:30~17:00
- 冬季の拝観時間:10月~3月/9:00~16:30
※受付は20分前に終了 - 休業日:1~3月の第2、第4木曜日(※祭日の際は、前日の水曜日が休業)、毎年12月19日~31日
- 参拝料:大人400円 中学生200円 小学生100円
- 大谷寺の公式サイトはこちら
大谷寺周辺のカフェ・レストランを探す
▼大谷寺からすぐ近く(市営駐車場の前)にあるベーカリーレストラン
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さいごに
大谷観音、平安時代初期に作られた千手観音立像は見応えがあり圧巻でした。
日本のシルクロードと言われる所以も納得です。
おみやげショップや親子がえるに天狗の投石と見どころもたくさん。満喫しました。ワンコインからできる大谷石を使った体験も楽しそう。
ぜひ、大谷資料館や大谷景観公園と一緒に足を伸ばして訪れたいスポットです。
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