中世に活躍した小山氏。小山氏の居城の1つが鷲城です。
今も鷲城跡には、土塁や空堀、小口の跡が残り歴史ロマンを感じることができるスポット。小山総合公園におでかけついでに、探検気分で訪れるのもおすすめ!本記事では鷲城跡を紹介します。
鷲城とは?
鷲城があるのは、小山市中心部から南西の位置。小山総合公園の正面から見て奥の方に位置する木々が生い茂った小高い山のあたりが鷲城です。
思川と断崖の自然を利用した場所に築城されており、規模は東西約280メートル×南北約450メートル。中城と西城から構成されています。
空堀や土塁の遺構があり、今でのその跡を見ることができますよ。小山総合公園という大きな公園のすぐ近くにあるので、実は身近な歴史スポットだったりします。
鷲城は、中世小山氏の城郭の1つで、1380年の小山義正の乱のときには重要な役割を果たしている城郭。
築年数や築城者は不明です。
応安5 年(1372年)に小山義政は武蔵国太田荘の鷲宮を修築しており、この神を本城に勧進して鷲城と名づけています。この頃に鷲城が築城されたと考えられています。
鷲城を攻城!入り口は神社側か公園側から
いざ鷲城へ攻城!鷲城跡へのルートは以下の2種類あります。どちらも実際に歩いてみました。
- 鷲神社からのルート
- 小山総合公園からのルート
鷲神社の参道から鷲城跡へ!
まずは、鷲神社の参道から鷲城跡へ向かうルートを歩いてみます。鷲神社の参道入口には駐車場がないので、車の場合は公園側からのルートをおすすめします。
▽鷲神社
鷲神社への参道入口。とても立派な鳥居と参道がみえます。
入り口のとろこに、鷲城跡の説明の案内板がありました。
鷲神社へ向かう参道。高い木々が並びとてもいい雰囲気です。
昔は公園だったのでしょうか?空き地に古い遊具などがおいてある場所がありました。
歩いて5分ほどで鷲神社の本堂へ到着。
鷲神社の西のほうにある高い部分が、本丸跡と推定されています。
小山総合公園から鷲城跡へ!
続いて歩いたコースが小山総合公園から鷲城跡へ向かうルート。車は公園の駐車場を利用することができます。
▽水上アスレチックの遊具が並んでいます
鷲城跡への入り口はとてもわかりづらいです。
バーベキューコーナーの奥側に鷲城跡に続く道があります。獣道のようになっているので、夏などは草がお生い茂り難しいのかも。足元も悪いので気をつけてくださいね!
▽鷲城入り口の道はここです!
入り口のところに看板などを見つけることができませんでした。立派な史跡なので案内板の1つはほしいところ。
小山総合公園は人気の公園なので、利用しているファミリーはとても多いと思いますが、すぐ後ろに歴史ロマンあふれる城跡があるなんて、知っている人は少ないのかも…。(知ってほしい!)
▽獣道のような道を登ります。城攻め感は出ていますね!
▽土塁の遺構が残っています。看板があるのがありがたい!この盛り上がっている部分が土塁なんですね。
道を進んでいきます。
▽「横矢」の案内板。
横矢とは?侵攻する敵に対して側面から攻撃する行為です
道の横に潜んでいて、狭い道を駆け上がってくる敵を攻撃したということですね。
道を登りきると、先程の神社の場所までたどり着きました。
小山総合公園の端の思川沿いを歩いていくと、鷲城跡の小高い山の部分にぶつかります。
ついでに、このときに教えてもらった歴史スポットをもう一つ。
小山総合公園への入り口の手前に、「鎌倉道」の看板があります。いざ鎌倉へ続く道!
さらに、鷲神社の参道の入口の鳥居前の南北方向の道も鎌倉道と伝えられているそうですよ。
実際に歩いてみると、発見がありおもしろい!
いつもの公園遊びコースに、親子で城攻め体験を加えるのも楽しそうです。公園から鷲城への道は足元が悪いので注意してくださいね。
▽季節限定の楽しみ!ホタル観賞もできます
▽マルシェも定期開催
▽中世小山氏の居城・歴史スポットをめぐろう!
鷲城を攻城っ!