テレビで見かけたときからずっと訪れたかった「首都圏外郭放水路」。巨大な柱と空間はまさに地下神殿のよう。実際に見学をしてきて空間の巨大さに圧倒され、治水についても学ぶことができました。
この記事では、首都圏外郭放水路の見学の予約方法やコース・料金やアクセス、地下神殿について紹介します。
本記事は実際に訪れたときの情報を元に執筆しています。最新情報は公式サイトよりご確認ください。
Contents
首都圏外郭放水路とは?地下神殿と治水がすごい!
首都圏外郭放水路とは、埼玉県春日部市にある治水施設。巨大な柱が並ぶ空間はその見た目から、「地下神殿」とも称されています。
首都圏の安全を守るために作られた地底50メートルを流れる地下河川。高さ18メートルもの調圧水槽の空間(防災地下神殿)は見学で入ることができます。
放水路の仕組みが学べ、日本の治水事業の素晴らしさも感じることができる施設です。
首都高外郭放水路は、見学内容により4つのコースから選ぶことができますよ。
首都圏外郭放水路の見学コースと料金 4種類
首都圏外郭放水路の見学コースは4種類あります。すべてのコースで約100段の階段の昇り降りがあり、自力で歩行できる方の参加が条件となっているのでご注意くださいね。
地下神殿コース
地下神殿コースは、一番気軽に参加できる見学コース。地下神殿「調圧水槽」の見学を約55分に凝縮したコースです。
迫力満点!立坑体験コース
ハーネスとヘルメットを着用し、作業用通路を歩き、立坑内の階段を途中まで降りていくコース。深さ70メートルの迫力は満点!
深部を探る!ポンプ堪能コース
首都圏外郭放水路の心臓部であるポンプを見学できる唯一のコース。機械好きの方におすすめのコースです。
見どころ満載!インペラ探検コース
調圧水槽最奥部にある巨大なインペラ(羽根車)を特別装備のヒップウェーダー(長靴)とヘルメット(ヘッドライト付き)を着用で見学します。第一立坑から調圧水槽、排水ポンプのインペラ(羽根車)へと水の流れが実感できる見どころが多いコースです。
見学の予約方法
首都高外郭放水路の見学は度のコースもすべて予約が必要です。予約は公式サイト、または電話にて受け付けています。
アクセスなどの基本情報
首都圏外郭放水路へのアクセスは以下のとおり。電車やバスも利用できるので、公共交通機関で訪れることもできます。
- 住所:〒344-0111 埼玉県春日部市上金崎720 ※「地底探検ミュージアム龍Q館」と場所は同じ
- 車でのアクセス:
- 圏央道…幸手IC及び五霞ICから約30分(約15キロメートル)
- 東北自動車道… 岩槻ICから国道16号を野田方面に約30分(約17キロメートル)
- 常磐自動車道 …柏ICから国道16号を野田方面に約40分(約20キロメートル)
- 駐車場あり(無料)
- 電車でのアクセス:東武野田線(東武アーバンパークライン)南桜井駅北口より 徒歩25~30分程度(約2.3キロメートル)
- バスでのアクセス:南桜井駅北口から龍Q館まで、春日部市コミュニティバス「春バス」が運行「龍Q館」で降車、※運行時刻は公式サイトにて確認
▽MAP
予約なし・無料で見学できるエリアもあり
首都圏外郭放水路の見学コースは予約が必要ですが、展示室「地底探検ミュージアム龍Q館」は見学無料。予約も必要なく見ることができます。
展示室「地底探検ミュージアム龍Q館」はパネルや模型で治水の仕組みを学べる施設です。
ガラス越しに、映画やテレビのロケ地にも使われる「中央操作室」も見学できます。
特別メニュー 地下神殿カレーを食べよう!
春日部市の数店舗でコラボメニューの地下神殿カレーが登場。ダムカレーならぬ地下神殿カレー。見学をして食べたら盛り上がりそうですね。
- エバーチャイルド:〒344-0067 埼玉県春日部市中央2丁目5−13 2F
- たつ吉:〒344-0007 埼玉県春日部市小渕2104−3
- ティールーム花時計…2日前まで要予約:〒344-0067 埼玉県春日部市中央6丁目1−4
- 珈琲処ふなこし:〒344-0067 埼玉県春日部市中央6丁目1−16 第1KNビル 1F
- ヤマヤ 春日部駅東口本店:〒344-0061 埼玉県春日部市粕壁1丁目9−44
地下神殿コースを見学 迫力と規模に圧倒!
公式サイトから見学の予約を申し込み、初めて訪れてきました「首都圏外郭放水路」。
首都圏外郭放水路の場所は、「地底探検ミュージアム龍Q館」と一緒です。(カーナビの目的地設定のときに一瞬悩みました…)
龍Q館の入り口の受付で、見学ツアーの料金を支払い、見学スタート時間まで外の展示や龍Q館の施設を見学します。見学の受付は開始10分前までにすませる必要があるので注意してくださいね。
訪れた日はすべて予約で満員でした。
受付後に、パンフレットと「防災地下神殿カード」と、見学に参加中がわかるように服に貼るシールをもらいました。
「防災地下神殿カード」はダムカードと同じ作りのカードです。嬉しい!
外に展示されていたのは、首都圏外郭放水路のトンネルで使用した泥水式シールドマシン。
大きいです。これでトンネルを掘り進めていくんですね。
「地底探検ミュージアム龍Q館」を見学!見学無料
見学ツアーの開始時間まで、「地底探検ミュージアム龍Q館」を見学しました。龍Q館の見学は予約不要、無料で見学できます。
龍Q館の2階が展示施設。
龍Q館では、子どもも大人も放水路の仕組みについてわかりやすく学ぶことができます。
係の人が詳しく説明してくださりました。
忍たま乱太郎の漫画もあり、治水について漫画で学ぶことができます。
ガラス越しに見学できるのは、中央操作室。
テレビドラマや映画のロケにもたびたび使われてる場所です。
たしかに!
今にもモニターにゴジラのような謎の巨大な生物がうつって、緊迫した指示がとびかうシーンが勝手に脳内に再生されました。(そういう雰囲気満点の部屋!)
展示室内には無料で利用できるロッカーもあります。見学ツアーのときに、荷物はここで預けることができますね。
見学中はトレイは行けません。事前にトイレもすませて外の集合場所へ。見学ツアーのスタートです。
地下神殿コースへ参加 スケール感に圧倒!
コンシェルジュの注意事項や説明を聞きながら、向かうのは地下神殿「調圧水槽」の入り口。
ここが入り口です。入り口からはこの地下に巨大な施設があるとは、よもや想像もできません。
入り口から約100段もの階段をくだると、想像以上に巨大な空間にたどり着きました。
地下神殿です。
大きさと規模と柱の巨大さにただただ圧倒されました。
龍Q館の中央司令室も雰囲気がありましたが、ここは今にもファンタジーのゲームや映画のラスボスが登場してきそう。地下神殿とはまさに言い得て妙です。
奥に見える円柱状の空間が第1立坑。
深さは70メートル。立坑を体験する見学コースではその深さを目の前に実感することができます。
地下神殿のコースでは立坑にはこれ以上近づけません。
天井までの高さは18メートル。
大雨のときに中小河川の洪水を取り込み、地底50メートルを貫く総延長約6.3キロメートルのトンネルを経て、江戸川に流す治水施設。世界最大級の地下河川です。
年に8回ぐらい稼働しているというから驚きです。水位の跡が柱に残っています。
重機をこの空間へ入れるための取り外しできる屋根が天井にありました。
河川の水とともには流れ込んでくる泥などを重機で取り除く必要があるそうです。
▽記念撮影をパチリと。人と大きさを比べるとこの空間がどれだけ巨大化がわかりますね
水たまりになっている部分に柱が映り込み幻想的な景色をつくりだしていました。
100段の階段を(息切れしながら)あがって、見学ツアーは解散。
約60分の見学時間はあっという間に感じました。
防災地下神殿、訪れてよかったです。
荘厳な雰囲気に圧倒的なスケール、さらに治水の仕組みがよくわかり大満足。日本の治水事業、すごいです!
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こんにちは!工場見学や施設の見学が大好きな ブロガーの しょう(@oyamanavi01)です。あこがれの場所へついに行ってきました!